OSPのエリマキシャッドのインプレ情報

OSPのエリマキシャッドは、プロスタッフ峯村祐貴が監修した新コンセプトの小魚系ワームであり、特にセレクティブなバスを攻略するために開発されたルアーです。従来のシャッド系ワームとは一線を画す設計が施されており、視覚的に本物のベイトフィッシュを偏食するバスに対しても、高い釣果をもたらすことを目的としています。

このワームの最大の特徴は、その名の通り「襟巻」と呼ばれる独特のパーツにあります。この襟巻は、水中で微細な波動を生み出すだけでなく、フックセット時の刺し方によって異なるアクションを演出する重要な役割を果たします。従来のワッキーリグでしか表現できなかった表層ピクピクアクションが、マスバリの縫い刺し（下抜き）でも実現可能になり、表層攻略の幅を広げました。

また、ホバストやミドストでは、襟巻が移動距離を抑える役割を果たし、繊細な誘いが可能になります。従来のホバストでは、バスが違和感を持って見切ることもありましたが、エリマキシャッドはナチュラルな微振動と絶妙な浮遊感で、バスに対してより自然にアプローチできます。さらに、ただ巻き時には、襟巻が水を受けることでリップのような役割を果たし、バタつきすぎずにタイトウォブリングで泳ぐため、スイムベイト的な使い方も可能です。

リザーバーなどでの試合を意識したこのワームは、特に本物のベイトフィッシュにしか反応しないビッグバスに対して効果を発揮します。視覚的にセレクティブなバスに対し、リアルなミノーシルエットと「逃がし」のテクニックを組み合わせることで、バスのスイッチを入れ、バイトへと持ち込むことができるのです。

全長2.3インチ、重量約2gとコンパクトながら、そのサイズ感を活かしてスレたフィールドでもバスに違和感を与えません。特にクリアウォーターやプレッシャーの高いフィールドでの使用に最適で、これまでのワームでは口を使わなかったバスに対して、新たな攻略の可能性を広げる存在となるでしょう。

エリマキシャッドはまさに反則レベルの切り札的ルアー。試合で勝つために作られたその破壊力を、ぜひフィールドで体感してみてください。